敷地周辺環境と住空間環境  -南北の大開口部と4つの中庭による自然と共生する住宅-

広島市北部の自然豊かな場所の木造平屋住宅です。小高い敷地の南側には開放的な空間が広がり、北側には豊かな自然があったため、南北方向に大開口部を設けて通風や採光を確保しました。一方で東側には隣家があり、西側には既存家屋があるため、東西方向はプライバシーを確保しました。敷地形状と要求されたヴォリュームから、細長な建物となったため、室の中間部分に4つの庭を設けて、プライバシーを確保しながら、室内全域に良好な通風と採光を確保しました。

建築・内装・家具のトータルデザイン  -建物と同時に内装や家具も考える-

建物と内装と家具を同時進行で考えることで、統一感があり快適で効率の良い住宅をつくることができます。その家に合ったオリジナルサイズの家具は、使い勝手がよく心地よい空間をつくります。建物に使用する素材や仕様を揃えることで、統一感がうまれます。大きな部材の端材で、椅子やテーブルなどの小さな家具のパーツをつくることができ木材を有効利用することができます。その結果廃材が減り、環境に優しくコストパフォーマンスの高いいえづくりとなります。

  
  
  

構造兼家具としての”タテカグ” -構造・建具・家具の役割を担うつくり付家具-

クローゼットや本棚、押入などを造作家具として設計しました。これらの造作家具を、建物の構造補強としても利用しました。家具としての機能と、建物の構造としての機能を持ちハイブリットとすることで、使用材料量を削減しながら、生活の機能性と建物の耐震性を向上する仕組みとしました。このような”タテカグ”は部屋の間仕切りとして利用されたり、建具と組み合わせることで部屋をつくっています。

DIY組立て可能な”イタカグ” -建物や内装にあったオリジナルサイズの家具-

タテカグの家に合わせて、家に必要な脚物家具をイタカグとしてデザインしました。イタカグは建物や内装と同時に設計することで、端材等を極力有効利用して設計しました。脚物家具のパーツはビスで組立てる為、インパクトがあれば一般の方でも組立てることができます。イタカグはオーダーでサイズも変更できる為、いえに合ったサイズの家具をつくることも出来ます。

Photo by Atsushi ISHIDA